研究

研究プログラム

三つの中核研究プログラムと、それらを社会の具体的な場面につなぐ横断的テーマ。

人間ロボット関係研究所では、ロボット権利、ロボットガバナンス、ロボット労働を三つの中核研究プログラムとしています。各プログラムの詳しい研究に加え、ロボットフレンドリー環境、共生ガイドライン、共生リテラシーなどの横断的テーマも扱います。

3つの中核プログラム 3つの応用テーマ 参照資料

研究プログラム

現在の研究領域

三つのプログラムはそれぞれ異なる問いを扱いますが、現実の社会では相互に影響し合います。

ロボット権利

ロボット権利では、自律性を高める人工システムについて、承認、地位、権利がどのような条件で問題になり得るかを、概念・制度・道徳・説明責任の観点から検討します。

ロボット権利を、確定した法的・道徳的結論ではなく、未解決の研究領域として扱います。同一性や承認、道徳的配慮、法的地位、法的権利、法的人格を区別し、それぞれがどのような条件で論点となるかを検討します。ここでいう「承認(recognition)」はシステム自身の認知能力を指すのではなく、社会・制度・法がその存在や地位をどのように認め、扱うかという意味です。

将来、何らかの形で承認が生じる場合にも、人、企業、制度の責任が曖昧にならないことを重視します。

robot-rights.netを見る

ロボットガバナンス

ロボットガバナンスでは、知能機械を社会の中で適切に運用・統治するために必要な制度、規制、規範、政策の枠組みを研究します。

説明責任、監督、ガバナンス設計、法的責任、自律性を高めるシステムを長期的にどう調整するかを扱います。

単なるリスク管理にとどまらず、知能機械が社会に組み込まれる中で、持続可能で社会的な正当性を備えた仕組みをどう構築するかを検討します。

robot-governance.comを見る

ロボット労働

ロボット労働では、機械が組織的な仕事に参加することを、単なる自動化や雇用代替ではなく、タスク、役割、調整、統制、責任、価値の再編として捉えます。

対象には実体を持つロボットに加え、業務フローの中で明確な運用上の役割を担い、仕事の進め方や構造を実質的に変える場合に限って、デジタル/AIエージェントも含まれます。

詳細な論考に加え、論点を整理するための定性的な分析ツールと、任意利用の参照フレームワークを公開しています。分析ツールは将来を予測するものではなく、フレームワークは運用の可視性、説明責任、記録、分類を支えるためのものです。

ツール · フレームワーク · 主要用語・資料

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研究マップ

三つのプログラムのつながり

三つの研究領域は区別して扱いますが、現実の問題では互いに関係します。一つの領域で生じた変化が、別の領域の論点を新たに生み出すこともあります。

たとえば、ロボット労働の変化は新たなガバナンス上の課題を生みます。ガバナンスの仕組みは、承認や権利に関する議論の前提にも影響します。さらに、権利をめぐる議論が法制度や経済設計に影響する可能性もあります。

概念的なつながり

  • ロボット労働:仕事や価値配分に関する経済的・社会的な問いを提起する。
  • ロボットガバナンス:制度・法・監督のあり方を検討する。
  • ロボット権利:これらの変化に伴う承認、地位、道徳的配慮、説明責任の問題を検討する。

横断的・一般向けテーマ

中核研究を社会の具体的な場面につなげる

三つの研究プログラムに加え、研究所では、実際の導入環境や一般の利用者に近いテーマを横断的に扱っています。これらは独立した中核プログラムではなく、複数の研究領域をつなぐ応用・一般向けテーマです。

ロボットフレンドリー環境

施設、業務フロー、人の行動、運用ルール、責任分担を、ロボットの社会実装という観点から検討します。

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ロボット共生ガイドライン

安全、責任、尊厳、労働、公共・共有空間について、共生を考えるための拘束力を持たない参照原則を示します。

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ロボット共生リテラシー

子ども、利用者、施設スタッフなどが、日常の場面でロボットと安全に関わるための基礎知識を整理します。

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公開文書

関連する文章を読む

公開文書ページでは、三つの研究プログラムに関する主な論考や基礎資料をまとめて確認できます。

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